暑くなってきたけれど水分を飲んでくれない…
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子育てに関する質問に、管理栄養士、母子栄養指導士のシライカヨコ先生がお答えします。
- Q 生後11か月です。ミルク嫌いです。暑くなってきたのですが、水分も摂りたがりません。何か解決方法はありますか。
- A
このくらいの月齢ですと、2回食または3回食へ移行する時期ですね。
栄養面で考えると離乳期完了期位までに概ねの栄養を食事からとれるようになることが1つの目標となりますが、この時期は水分不足になっていないかどうかも心配になりますよね。
水分不足のサインとして、尿の回数が少ない ・便秘気味 ・泣き声に元気がない・泣いても涙がでない ・機嫌が悪く唇が乾いている・離乳食を食べないなどがあげられます。
離乳食がはじまると授乳量は少しずつ減っていきますので印象として飲む回数や量が減ったと心配になることもあるでしょう。
水や麦茶などを水分として飲むだけではなく、母乳・ミルクや離乳食の水分量なども含まれます。1㎏あたりの維持必要水分量は目安があります。
これは小児臨床栄養マニュアルに記載されているものなのですが、例えば1歳で体重が9kgの赤ちゃんだとしたら120ml×9kg=1080ml /日が目安となります。
水分を取りたがらない理由は1つではなく、何か他にも要因があるのかもしれません。
例えば、
*母乳栄養児でミルクがいやなのではなく哺乳口やマグに慣れていない。
*ミルクの温度が冷たすぎる。
*ミルクの味が嫌なのでメーカーを変えてみる。
*一緒に共食ができているか(大人が飲むところを見せてあげているか)
などがあるかもしれません。
授乳や他の水分もとれないようであれば、食事で少し水分を調整することがおすすめです。果物などから水分をとったり汁物などで補充することも考えられるとよいですね。
※本セミナーは2022年08月09日現在の情報を元に監修しております。
シライカヨコ
管理栄養士/母子栄養指導士/東京都保育士等キャリアアップ研修認定講師
管理栄養士として食品メーカーなどに20年携わったのち、自身の妊娠・出産などの経験を経て妊産婦〜学童期の食事についてを深く学び、現在の活動を開始。
妊産婦の食事や離乳食・幼児食について、行政・自治体・保育園・幼稚園の従事者への栄養指導及び講演、食育講演、保育園研修などで活躍。
講演の他にも執筆、商品開発、テレビ出演などのさまざまな実績を持つ。