便秘は改善すべき? | ベビケアプラスチャンネル

便秘は改善すべき?

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【専門家監修】ママ友ドクター® にしむらゆみ先生

子育てに関する質問に、ママ友ドクター® にしむらゆみ先生がお答えします。

 
  
Q排便の回数が2~3日に1回のことが多いです。量は溜めた日数分、まとめて出ます。
改善した方がいいのでしょうか?その方法も知りたいです。 
  
A生後半年ぐらいから、急にウンチのお悩みが増えてきます。
特に便が出ませんというお悩みを相談されることは、小児科医としてはよくあります。

離乳食が始まる時期に合わせて、やはり腸内環境が変わってきますよね。
今までミルクとかおっぱい液体しか腸内に入っていなかったのが、急にお粥だったり, 何かしらの固形物が入るようになってきます。そうするとウンチの状態っていうのも変わっていって、中では便秘になってしまうあるいは下痢をしてしまうお子さんというのも実は結構多いんです。

ここで困ってしまうのは、特に便秘はなかなか治りにくいことがあります。 というのも、一度 何らかの形で便を溜めてしまうクセがついてしまうと、腸が膨らんでしまうんです。
腸がウンチをどんどん溜め始めてしまうんですね。 少し詰まってくると腸が膨れてまた溜められるようになっていってしまうんです。

なので赤ちゃんは3日以上ウンチを溜めてしまうと、最初はうまく出ますが、また3日分溜められるくらいに腸が膨らんでいるので、なかなか便を溜めてしまう癖が治りません。

赤ちゃんの あるいは 子どもたちの理想の便の回数は、1日ないしは2日に1回くらいとされています。 週2回よりも少ない場合や週3回より少ない場合は便秘気味だと言わざるをえません。

どうすれば良いかというと、毎日あるいは2日に1回浣腸をするのが良いんですね。

綿棒刺激でも大丈夫なんですけども、生後半年過ぎてくるとどうしても寝返りなどして、綿棒で肛門のあたりをこちょこちょと刺激するようなことをしている間にどこか嫌がっていなくなってしまう事があるので浣腸がおすすめです。

市販のグリセリン浣腸を用いて、1日1回もしくは2日に1回同じ時間に浣腸します。
怖いから恐る恐るしてしまうと思うんですけども、ウンチより細いものが入っていくので本人として見れば大きな負担はありません。 なので腸の先端にワセリンなどを塗って滑りをよくして、あとはオムツを替えるような形をとらせて、本人の気が散っているうちに、ものの1秒2秒で終わってしまいます。
恐る恐る ぎゅっとすると、肛門に力がいっぱい入って閉じてしまって、入れにくくなって痛みを感じてしまうので、その辺は潔く行うのがおすすめです!

それで1日1回または2日に1回きちんとウンチは出すように習慣つけていくと、膨らんでいた腸もだんだん縮んできます。
そうすると、新しいウンチができてもすぐ出したくなって出せるようになり、便秘は解消していくというメカニズムになっています。

グリセリン浣腸、綿棒刺激が「どうしても一人だと不安だわ」っていうお母さんたちはぜひ小児科を受診してください!「ウンチの悩みで小児科を受診するなんて・・・」と思わないでください!
便秘で小児科受診はOKです!
むしろドンドン相談してほしいと思います。

便秘を放っておくと、だんだん腸にウンチが詰まって動きが悪くなります。 そうすると今度腸は胃に繋がっているので胃の動きも悪くなってしまい、最終的にはご飯を食べても吐いてしまうんです。びっくりすることに吐き戻しが増えてしまうんですね。
なので便秘は放っておいてはいけません。

3日に1回しか出ないような場合でも、一度相談してもらえると良いかなと思います。
参考にしてくださいね♪  
 
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にしむらゆみ

ママ友ドクター®にしむらゆみ 先生/小児科専門医/子どものこころ専門医/乳幼児メディアアドバイザー/子ども発達相談アカデミーVERY主宰

発達専門の小児科医、「ママ友ドクター®︎」の愛称でも人気の3児の母
重度の障害を持つ姉と育つ。周囲からの障害への理解や協力が得られず苦しんだ母を助けたいと医師を志す。
2011年から都内大学病院小児科勤務、発達外来を新設。
2020年、コロナ禍で気軽に相談できる場を失ったママたちのためにオンライン母子支援活動を開始。
ママ目線の医師としてYou TubeやSNSでも情報発信を行う。
ウェブセミナーやライブ配信の発達相談会、子育てイベントを定期的に開催。

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